商品詳細 本著作集は、20世紀最大のプロテスタント神学者とされるカール・バルト（1886‐1968年）の生涯をたどりながら、その思想や政治的活動の意味を読み解きます． スイスに生まれたバルトは，1920年代に，神の啓示の絶対性を説く《危機神学》で神学・思想界に衝撃を与え注目を集めました．1930年代，ナチ政権が成立するとプロテスタント諸教派を超えた抵抗運動を主導し，《全体主義》に果敢に闘い続けました．第二次大戦後には、東西冷戦のなか、東西対立的な思考を超えて、人間社会や国際政治に対しても本質的な発言を続けました． バルトは生涯を通じて、多くの名誉学位を与えられましたが、ある名誉学位を与えられたとき、こんなコメントを口にしたといいます．「私がいつの日が天国に行くチャンスがあれば，私は，これらの名誉学位のドクター帽を，直ちにクロークに全部預けねばならないだろうね」 1935年，バルトは講義開始時に「ハイル・ヒトラー」といって右手を上げるナチ式挨拶をしないことなどで，ドイツの大学を追放されることになります．ナチの統制が強まるなか，1933年5月に友人に宛てた手紙にはこんな一節があります．「近いうちに私のところのカナリアやカメが，ある朝，小さな足を上げて小さな声で《ハイル！》とドイツ式敬礼をしたとしても驚くことはないでしょう」（第２章）． バルトは晩年、「最後から一歩手前の真剣さ」という姿勢の大切さを説いています（終章）．物事に対する真剣さをもつことを重視しつつも，神の絶対性の前では，熱狂的・絶対的な真剣さを人間はもちえないことへの自覚を促しています. 原理主義に陥ることを忌避し、柔軟な思考で人間と世界に挑み、希望とユーモアを武器に激動の時代を生きたバルト．その思想と行動を、いま読み解くことの意味はとても大きいと考えます．
ご存じの方には多言ではございますが、その量と質からも、最高のカール・バルト著作集でございます。大変入手困難でございます。
大事にコレクションしておりましたが、増えすぎたDVD・CD類の整理をしており、この度出品させて頂きました。格安にて出品させて頂きましたので、どなた様かお引取り頂き、お楽しみ頂ければ、誠に幸いです。支払詳細!かんたん決済。発送詳細発送はおてがる配送にてお送りさせて頂きます。注意事項＊システム利用料・手数料などは一切頂いておりません。
＊お決まりですがノークレーム・ノーリターンにてお願い致します。
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